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0-10. 極トラッキング

正確な作図をするための機能のひとつ、極トラッキングについて解説します。

極トラッキングとは、設定した角度で表示される一時的な補助線(位置合わせパス)に沿ってオブジェクトの作図を助ける機能です。

YouTubeでも解説していますのでご覧ください。

極トラッキングの設定

極トラッキングのオン/オフの切り替えは、[F10]を押すか、ステータス バーの極トラッキングボタンをクリックします。

 

極トラッキングボタン横の▼を押しトラッキングの設定をクリックするとダイヤログボックスが開きます。

(1)ここでも極トラッキングのオン/オフが出来ます。

(2)極角度の設定で極角度について設定します。
角度の増分のドロップダウンリストから任意の角度を選択します。

(3)「45」を選択すると「0 45 90 135 180 225 270 315」が設定角度になります。
角度の増分にない角度も追加出来ます。

(4)極角度の計測方法はまずは絶対座標を選択しておきます。
違いは下記で解説します。

極トラッキングがオンの状態時、作図の際に設定した角度付近でカーソルが吸着され位置合わせパスが表示されます。

直前に指示した点からの角度で位置合わせパスが表示されます。

 

追加角度も同じように表示されます。

 

位置合わせパスが表示されない場合は、オプションの作図補助のタブを開き極トラッキング ベクトル表示にチェックが入っているか確認してください。

極角度の計測方法

極トラッキングの設定、極角度の計測方法について解説します。

絶対座標

極トラッキングが働く角度が絶対座標に対する角度のみに機能します。

一本目の線分に関係なく絶対角度に対してのみ極トラッキングが働きます。

最後のセグメントに対する相対角

絶対座標に対する角度直前のオブジェクトに対する相対角度の両方に対して極トラッキングが機能します。

一本目の線分に対して相対角度の極トラッキングが働いています。

実践

正三角形を描く

極トラッキングを使って1辺30の正三角形を描きます。
[LINE]を実行し任意の点をクリックし、0°方向へカーソルを動かし位置合わせパスが表示されたら「30」と入力します。

位置合わせパスをなぞるように長さ30の線分が引かれます。

 

同様に120°の方向で「30」と入力します。

 

最後は「C」で図形を閉じて直角三角形の完成です。

 

寸法を入れて確認します。

垂線を引く

位置合わせパスは一時的な補助線です。

垂直線に垂直に交わる線を引く場合、極トラッキングがオフの場合はOスナップの垂線を使って描く等の方法があります。

極トラッキングがオンの場合、位置合わせパスと垂直線上に仮想交点が表示されるので
簡単に垂線が描けます。

終わりに

設定する角度が多いと煩雑になってしまいます。
極トラッキングを常にオンにしたままで活用出来る程度の角度を設定しましょう。

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